ミラノ、石に囲まれたパンスタンド

こんにちは、

また、いることが目的になってしまう場所、ミラノのおもしろいパン屋の話。

ここもお気に入りで、滞在中は毎日パンやドルチェを買って帰る。イタリアでは珍しく深夜でも営業している。Princi Bakerei。店内はカウンター席と少し席があるだけで、パンスタンドの様になっている。

ここを見つけたのももう7年くらい前だ。コルソコモの南端の4月25日広場にある。少し前に紹介したPizzeriaの近く。今は、いつ終わるか分からない広場全体を工事をしているので端に追いやられて目立たないけれど、初めて見た衝撃は大きかった。ジュエリーでも扱っていそうな作りのショウウィンドウの様な空間が工場になっていて、中では2人のパン職人がパンを作っていた。

ミラノに来ると、ギャラリーやこういったお店の作りにはため息が出てしまう。ガラスはどーんと天井までないといけない。つなぎ目なんてあってはいけない。カウンターも手のひらを広げたくらいの厚さの石を使って、壁の端から端までどーんと繋がってないといけない。入口のドアもたとえ3mでも4mでも天井までないといけない。窓でもドアでも枠なんてあってはいけない。そんなの当たり前だ。くらいの勢いで作られている。ここまでするすごさを、みんな分かってんだなぁと感心してしまう。すごいことでもないようにさえ感じてしまう。

このお店で売られるパンもドルチェもコーヒーも、他のパン屋やバールに比べて決して高い訳ではないところがまたすごい。近所に同じ店があるが、そこはそれほど作り込んでいないので、4月25日広場の店は彼らのコンセプトショップなのだろう。素材にこだわっている事を、空間でも表現していることがよくわかる。

もちろん、パンもドルチェも美味しい。

 

店内の様子

パンを食べていたと思ったら、、ほとんどドルチェだった。

今も工事をしている4月25日広場

 

kosuke shimada / 嶋田耕介

 

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